【新曲リリース:脚の長い馬(朗読付き)】

朗読+音楽
脚の長い馬

原作:https://note.com/ashinaga2/n/n851f46107203

YouTube(MV ): https://youtu.be/cvC120002fU
Playlist : https://www.youtube.com/playlist?list=PLBO85IS5q8OfEF-sF9BGw-h-K3sh5LB5m
X : https://x.com/ashingabunko/status/2018973288249393274

— Info —
ASHINAGA BUNKO presents.
Label: ASHINAGA BUNKO

— 歌詞 —
“土曜日が来るたび、広場には椅子が並んだ。
湯気の立つ料理と、笑い声と、拍手。
みんなが待っていたのは、速い馬の走る姿だった。”

“速さは、願いの形をしていた。
勝つことは、村の誇りを守る合図になっていた。
そして私は、生まれる前から“速い”を背負わされていた。”

生まれる前から決められてた
速さだけが 正しさだと言う声
長い脚を 祝福と呼ばれて
そのたび胸の奥が 小さくきしんだ
期待は綱になって 首に絡み
笑えないまま 走り出す合図

“走った。砂と草の匂いを裂くように、何度も。
けれど長すぎる脚は、ある日、熱を持って腫れた。
痛みが引く前に、また走れと言われた。”

“私は速さのために作られたのに、速さが私を壊していく。
誰も悪くない顔をして、ただ結果だけを見る。
その静けさが、いちばん残酷だった。”

脚の長い馬は 走れなくても
空が近い場所を 知っている
高い背の上で 景色が変わる
涙はいつか 光に変わる
勝つためじゃなく 生きるために
ゆっくり歩く 道がある

“走れなくなると、私は広場から外された。
食べ物はあるのに、味がしなかった。
眠るたび、夢の中でだけ走って、起きるたび、現実が重くなった。”

やさしさは理由にならないと
自分を責めて 黙りこんだ
それでも朝は来て
太陽だけが そばにいた

“そんな時、小さな男の子が近づいてきた。
ラザロという名前だった。
怖がるどころか、私の長い脚を見上げて、まっすぐに言った。”

“『歩けるなら、乗ってみたい』
速いかどうかではなく、ただ“ここにいる私”を見ていた。
その一言で、胸の奥の凍った場所が、少しだけ割れた。”

小さな手が たてがみに触れて
「速くなくても かっこいい」って
その一言が 鍵みたいに
閉じた扉を 内側から開けた
役に立つためじゃない
ここにいていいと 初めて知った

脚の長い馬は 走れなくても
人を笑顔へ 運べる
高い背の上で 歓声が生まれ
胸の奥まで 灯りが届く
勝つためじゃなく 生きるために
ゆっくり歩く 道を選ぶ
その夜のニンジンは 甘かった

“勝つためじゃなく、生きるために歩く。
私の長い脚は、私を壊すためではなく、誰かを運ぶためにあった。
今日もゆっくり、でも確かに、進んでいく。”

2026-02-04
アシナガ文庫
みゆき・シェヘラザード・本城

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