【新曲リリース:ウィトゲンシュタイン】

ねえ あなたの名を 祈りみたいに置いて
ほどけるたびに 戻ってしまう
何を言っているのか まるでわからないところが好きです
わからないほど 近くにいたくなる

YouTube(MV ): https://youtu.be/3oFnpmHt_hM
Playlist : https://www.youtube.com/playlist?list=PLBO85IS5q8Od4qLszg-ZFOkxGrkxLirnm
X : https://x.com/ashingabunko/status/2018800896206053587

— Info —
ASHINAGA BUNKO presents.
Label: ASHINAGA BUNKO

— 歌詞 —
白い頁 息をひそめ
名を呼ぶ代わりに 灯りを撫でる
その沈黙に わたしはほどけていく

わたしは今日も 本を抱いて
あなたの文字へ 指をすべらせ
綺麗な横顔 想像して
ひとりでそっと 頬を染める
論理の糸に 結ばれて
ほどけないまま 胸が鳴る
意味は硝子 触れた途端に
きらりと割れて 手を照らす

ねえ あなたの名を 祈りみたいに置いて
ほどけるたびに 戻ってしまう
何を言っているのか まるでわからないところが好きです
わからないほど 近くにいたくなる

ウィトゲンシュタイン様
あなたの影に 心が住んでいる
頭でわからない それが好き
近づくほど遠い それも好き
言葉にしたら壊れそうで なお好き
どうしてあなたの言う事は そんなにわからないの?
わからない、わからない、わからないのに
胸だけは いつも熱い

街にはいつも 名前だけが
羽みたいに軽く 飛んでいる
ウィトゲンシュタインの名前を知る者は多く、中身を知る者は少ない
それでもわたしは 中身へ触れたい
触れた瞬間 ほどけそうで
また怖くて 笑ってしまう
わからなさは 迷路じゃなくて
あなたへ続く 細い糸

言葉の限界って なに?
愛の言葉にも 限界があるの?
こんなに胸が しめつけられるのに
伝えたいのに 届かない
あなたの頁は 静けさで
わたしの鼓動を 試してくる

ウィトゲンシュタイン様
届かないまま ほどけていく
何を言っているのか まるでわからないところが好きです
わからなさが 宝石みたい
それでも私は あなたのわからなさが好き
言葉の端で 手が触れるたび
わたしの心は 赤くなる

あなたの言う通りならば
愛する者は 沈黙しなければならない
なら わたしは黙って 手を伸ばす
触れたら 論理がほどけてしまいそう
あなたは沈黙の愛が お好み?
ねえ うなずかないで
否定もしないで
その沈黙で わたしを選んで

夜になっても ハープがひとしずく
窓の外で 星がほどける
ヴァイオリンが 細く泣いて
弦の海で 息をする
理解できない 夜ほど
あなたに近い 気がするの
言えない言葉を 抱えたまま
沈黙だけが 上手に歌う

ウィトゲンシュタイン様
あなたの中へ 名前を沈める
名前を知る者は多く 中身を知る者は少ない
それでもわたしは あなたの中へ行く
頭でわからない 距離もわからない
尊すぎて 言えない
それでも私は あなたのわからなさが好き
どうしてそんなに わからないの?
わからないままで 離れられない

言葉の限界の その先で
沈黙がそっと 手をつなぐ
呼べないかわりに 祈るように
あなたの名を 胸に灯す

2026/02/04 みゆき・シェヘラザード・本城
アシナガ文庫

Tags: #アシナガ文庫 #suno #AI音楽

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